旧正月のあれこれ 今年は2月1日です。
そもそも旧暦とは、私たちが使っている暦(グレゴリオ暦)太陽の動きをもとにした暦への改暦直前まで使われていた暦法のことで、日本では一般的に「旧暦」と呼びます。
現在、多くの国ではグレゴリオ暦を採用していますが、中国や韓国、台湾のみならずシンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどでは、改暦以前からある祝祭日や年中行事は旧暦で祝うのが一般的です。
そもそも、日本の暦とは、月が新月になる日を月の始まりと考え、各月の1日としました。それから翌日を2日、その次の日を3日と数えたのです。
新月から新月までを平均すると、約29.5日の間隔となるので、12ヶ月で約354日となり3年で1ヶ月短くなってしまいます。そこで閏の月が入り日付は後ろにづれることで季節を調整しています。
なぜ日本は旧正月を祝わなくなったのか?
明治維新後、日本は旧暦を廃止し、新暦の1月1日を正月と呼ぶことになったため、沖縄と一部地域をのぞいて、旧正月は祝っておりません。沖縄では今も旧正月のことを「ソーグヮチ」と呼んでおり、旧正月をお祝いする風習が色濃く残っています。お正月料理を食べたり、親戚が集まったりします。また、鏡餅によく似た「ウチャヌク」やしめ縄などが飾られているそうです。
それぞれの国の旧正月の呼び方
中国
中国では「春節」と呼び、中国ではもっとも大切な伝統的な祝日です。この時期になると、町中の道路や建物に赤い灯籠や提灯といった飾りが取り付けられます。また、吉祥とおめでたい気分を表す絵や対聯(「ついれん」などを門や入り口に貼り付けたり、生き生きとした植物で部屋を飾ったりして新しい年を迎えます。爆竹や花火を打ち上げ盛大に信念を迎えます。また春節は家族で集まり一緒に食事をしてお年玉を渡したりする習慣があります。日本の正月と一緒ですね。
韓国
韓国では旧正月を「ソルラル」と呼びます。また、西暦の1月1日のことを新正(シンジョン)と呼ぶのに対し、旧正(クジョン)とも呼びます。当日と前後の2日をあわせて、3日間前後が連休になり、一年で最も長い休日です。中国と同じように、韓国も家族一同、新年を迎える習慣あります。旧正月が近づくと、親戚やお世話をする人にプレゼントを贈り、先祖を供養する儀式が行われます。その後、皆でお正月の伝統料理「トックク」を食べ、旧正月を楽しみます。
ベトナム
ベトナムでは「テト」と呼びます。旧暦に基づいて決められるので、毎年変わる祝祭日になります。ベトナムで最大かつ最も活気のある伝統的な祭りです。 ベトナムの人々は、「テト」を昨年のことに別れ告げて新年を迎える日と見なし、通常、太陰暦の12月中旬から新年の準備を始めます。鮮やかな花、バインチュン、春聯、爆竹は「テト」に最も不可欠なものです。
まとめ
ここでは、各国の旧正月の呼び方、過ごし方を書いてきました。nico2021 by sunimmyでは主に韓国から買付を行なっており、旧正月については欠かせない行事のようになっております。日本でもお正月を家族で祝うように、大切な日ということがわかりました。是非、何かの参考になさってください。